毎年12月になると横浜の大桟橋の会場でワインの試飲会がある。ワイン輸入商社の主催する小さなイベントだが、私の中では、ほんの少しだけ待ち遠しい、師走の横浜の風物詩イベントだ。
まず入り口で小さなショットグラスを受け取る。会場には世界各国からの赤、白ワインが試飲できる。特に高価で有名なワインを試飲できるわけではないが、真昼間から時間制限もなく広い会場をふらふらちびちびと何杯飲んで歩いてもタダなのだからこんなに楽しいことはない。もし少し勉強する気があるなら、ブドウの品種の味をあれこれ覚えたりできるのもこの試飲会ならではだ。赤ワインでもカベルネ・ソーヴィニオン、シラーズ、メルロー、ピノ・ノワール・・・。スペインの赤ならテンプラニーリョ、イタリアならサンジョヴェーゼなどがあって、どれもそれぞれ風味に特徴がある。全部覚える必要はないが、ああ、この品種はこんな感じなんだ!くらいの印象を覚えておくと自分の好みもだんだんと自覚できるようになる。チーズや生ハムの販売ブーズあってこれも試食できるから、一年に一度自分の舌のトレーニングのつもりであれこれと試飲しまわっているといつのまにかホロホロと酔ってくる。
そこは商売、そのあたりを見計らい、スタッフ登場。どうぞどうぞ!とテーブル席に誘導。そこで出してくるのがワンランク上のもっとおいしいワイン。客はそのワインを箱で買わされるという段取りだ。私はいつもお付き合いで行くだけなので知らんぷりでひたすら試飲を続けるのであるが・・・。
さてさて、その試飲会でブルーチーズと生ハムを買って帰宅。冷凍したパニーニをあたため、愛するギリシアのエクストラヴァージンオリーブオイル、神の雫、モリア・エレアを生ハムとパニーニにかけて、赤ワイン片手に晩酌をしながらブログ執筆。
ああ、今日もおいしい一日だった!